時間の計算は 60 で繰り上がる
時間は 10 ではなく 60 で位が上がります。60 秒で 1 分、60 分で 1 時間です。そのため、ふつうの筆算のように計算すると、繰り上がりや繰り下がりで間違えやすくなります。勤務時間の合計や、移動にかかった時間を計算するときにつまずきやすいのがこの部分で、この計算機はその手順を表示します。
足し算の例:60 で繰り上げる
2 時間 48 分 35 秒 + 1 時間 25 分 40 秒 を計算します。
まず秒:35 + 40 = 75 秒。75 秒は 1 分 15 秒なので、15 秒を書いて 1 分を繰り上げます。
次に分:48 + 25 + 1 = 74 分。74 分は 1 時間 14 分なので、14 分を書いて 1 時間を繰り上げます。
最後に時間:2 + 1 + 1 = 4 時間。答えは 4 時間 14 分 15 秒です。
引き算の例:60 を借りる
3 時間 10 分 20 秒 − 1 時間 25 分 40 秒 を計算します。
秒:20 − 40 は引けないので、分から 1 分借りて 80 − 40 = 40 秒。
分:借りたので 9 分になり、9 − 25 も引けないので、時間から 1 時間借りて 69 − 25 = 44 分。
時間:借りたので 2 時間になり、2 − 1 = 1 時間。答えは 1 時間 44 分 40 秒です。
10 進数の時間への換算
給与計算や請求書では、時間を小数で表すことがよくあります。分を 60 で、秒を 3,600 で割って時間に足します。7 時間 45 分なら 7 + 45 ÷ 60 = 7.75 時間です。
この計算機は、合計を 10 進数の時間のほか、合計分数と合計秒数でも表示します。
日をまたぐ勤務時間の計算
この計算機が計算するのは「時間の長さ」であり、時刻そのものではありません。22:30 から翌日の 06:15 までのように日をまたぐ場合は、終わりの時刻に 24 時間を足してから引き算します。30:15:00 − 22:30:00 = 7:45:00 となり、これが実際に働いた 7 時間 45 分です。24 時間を足さずに引き算すると、終わりの時刻が始まりより早く見えてしまい、正しく計算できません。
休憩をはさむ勤務も同じ考え方です。9:00 から 17:30 まで働き、30 分の休憩があった場合は、17 時間 30 分から 9 時間 0 分を引き、さらに 0 時間 30 分を引きます。答えは 8 時間 0 分 0 秒、10 進数で 8.00 時間です。
結果がマイナスになる場合と、入力エラー
引く側に指定した行の合計が、足す側の合計より大きいと、結果はマイナスになります。合計、時:分:秒、日数の表示すべてにマイナス記号が付き、手順の表ではどこで繰り下がりが起きたかも確認できます。空欄の時間・分・秒は 0 として扱われますが、すべての行が空欄のまま計算しようとすると、少なくとも1つの時間を入力するよう案内が出ます。文字や小数、マイナス記号を直接入力した場合はその欄にエラーが表示され、1つの欄に 1,000,000 を超える時間を入力した場合も同様に拒否されます。
よくある間違いと、この計算機でできないこと
よくある間違いは、分を小数として読んでしまうことです。「1.30」を 1 時間 30 分と読んでしまいますが、これは 1 時間 30(100分の30)にあたる数字ではありません。時間・分・秒はそれぞれ別の欄に入力し、10 進数の時間はあくまで最終結果の表示形式です。もう1つは、日をまたぐ勤務で 24 時間を足さずに引き算してしまうことです。また、1 行目には演算子がなく、常にほかの行を足し引きする基準になることも忘れやすい点です。
この計算機は時間の長さを足し引きするだけで、カレンダーの日付やタイムゾーン、午前・午後の概念は扱いません。「14 時に始まる会議は何時に終わるか」ではなく、「2 つの長さの差や合計はいくつか」を答えるための計算機です。計算はすべてブラウザ上で行われ、入力した内容がサーバーに送られることはありません。
よく使われる場面
1 週間の勤務時間や残業時間の合計、動画や音楽の再生時間の合計、マラソンや試験の経過時間・残り時間の計算、同じ日の 2 つの時刻の間の時間の計算などに使えます。
2 つのカレンダー上の日付の間の年・月・日を知りたいときは年齢計算機、勤続年数を年・月で知りたいときは勤続年数計算機が適しています。